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シアトル系コーヒー好き、実はエスプレッソ好きだった!?

 

こんにちは、イタリコジャパンのMr.エスプレッソこと中村です。

昨年はこちらのブログ、中々更新できなかったので
2020年は心機一転気持ちを入れ替え、コーヒーやエスプレッソにまつわる
情報をどんどんアップしていきたいと思っていますので
宜しくお願いします。

それでは早速進めてまいりましょう。
今回のテーマ「シアトル系コーヒー好き、実はエスプレッソ好きだった!?」
についてお話していきたいと思います。

ー目次ー
1.そもそもシアトル系コーヒーって何?
2.イタリア発祥のエスプレッソがなぜシアトルに?
3.シアトル系コーヒーの特徴とは?
4.コーヒーはどこで飲む?テイクアウトが飲む場所の概念を変えた?
5.豊富なメニューはエスプレッソがミルクとの相性抜群だったから?
6.まとめ、結局みんなエスプレッソが好きだった!?

1.そもそもシアトル系コーヒーって何?

シアトル系コーヒーのベースになっているのは実はイタリア発祥のエスプレッソ。コレ意外と知らない人多いんです。イタリアで生まれたエスプレッソが大西洋を渡り、パナマ運河を抜けて、遥か異国の地
シアトル(アメリカ西海岸)へ辿り着いたのがおよそ半世紀前。

そこから独自のスタイル(スチームドミルクやキャラメルソースなど)で、アレンジを加え、さらに手軽にテイクアウトできるコーヒーが世界中に広まっていきました。
そういった背景から、あなたがもし、「シアトル系コーヒーって何なの?」と尋ねられたら
「エスプレッソをミルクやクリームなどで飲みやすくアレンジして、持ち運びできるようにしたコーヒーです!」というのが答えになるでしょう。

2.イタリア発祥のエスプレッソがなぜシアトルに?

スターバックス、タリーズ、シアトルズベストなど、日本でもおなじみの
コーヒーチェーン店は皆シアトルに拠点(第1号店)を持っています。
これだけ世界的に有名でしかも人気の高いコーヒーショップが何故シアトルに集結したのかを探ると地理的、気候的な要因もあると思われます。

シアトルは、緯度も北海道より北に位置しているため、真夏でも平均気温が24度前後で過ごしやすいのですが、11月〜5月は雨季で、雨も冷たいそうです。
急な雨をしのぐためのコーヒショップが沢山できたという説や、漁業が盛んなので海に
出た漁師が冷えた体を温めるため、熱々のコーヒーが欠かせなかった、海に面した都市ゆえに新鮮なコーヒー豆が世界各国から集まっていた、などなど…これら様々な理由から、シアトルに多くのコーヒーショップが生まれたようです。

3.シアトル系コーヒーの特徴とは?

シアトル系コーヒーにはこれぞ!と言われるいくつかの特徴があるんです。
分りやすいようにイタリアのエスプレッソと比べてみると…

<シアトル系コーヒー>            
・量が多くて選べる(Short/Tall/Grande)   
・テイクアウトOK                 
・温度が高め(寒い雨が多く寒いため)    
・エスプレッソをアレンジして多種      

<イタリアのエスプレッソ> 

・量は選べるがデミカップで少量が基本 

・テイクアウトNG(お店で飲む)

・温度は低め(少量をグイッと飲む)

・抽出時にお客様に顔を向ける 

・抽出時にお客様に背を向ける    

ご覧のようにシアトル系コーヒー とよく比較されるイタリアのエスプレッソは
ほとんどの項目で対極にあるコーヒーと言ってもいいでしょう。

4.コーヒーはどこで飲む?テイクアウトが飲む場所の概念を変えた?

シアトル系が人気を博した要因は様々ありますが、その一つがテイクアウト。
陶器のソーサーとカップの従来のスタイルから、素材を軽くて割れない紙やプラスチックカップにして、蓋をつけてその場で飲めるようにしたことが挙げられます。
これにより、シアトル系コーヒーは手軽にどこへでも持ち運びができるようになり、コーヒーを飲む時間と場所を特定することなく自由度が格段にアップしました。

またシアトルではAmazon.comやMicrosoft社などIT関連企業が多く、そこで働くビジネスマンに「いつでも好きな時にどこでもコーヒーが飲める」というスタイルが受け、そのビジネスマンのカッコ良さからシアトルを起点に世界中に浸透していったのです。

5. アレンジメニューはエスプレッソがミルクとの相性抜群だったから?

そして、何といってもアレンジメニューの豊富さ。
エスプレッソは苦くてそのままでは苦手、という人(特に女性)でも、ミルクを加えることでカフェ・ラテという別の飲み物に姿を変え、めちゃくちゃ美味しくなります。
ミルク本来の甘味とエスプレッソの苦味とコクがお互いを引き立てて相性は抜群です。

エスプレッソにスチームドミルクや、フォームドミルク、チョコレートソースやココアパウダーなどを加え、エスプレッソを飲みやすくアレンジするやり方はイタリアでもありましたが、アレンジにさらにアレンジを加えた独自のメニューがシアトル系では数多く生まれました。また見た目も華やかでインスタ映えするスタイルに仕上げたことも人気に拍車をかけたようです。これは少し大げさな言い方をすると「コーヒー革命」と言ってもいいかもしれません。さらに1杯600円(Grandeの値段)価格革命も同時に行ったのがシアトル系コーヒーの特徴の一つです。

6.まとめ:結局みんなエスプレッソが好きだった!?

ここまでシアトル系コーヒーについてお話してまいりましたが、
なぜこれだけシアトル系コーヒーがもてはやされているのかをまとめますと、濃くて苦いエスプレッソにミルクやクリームでアレンジを加えることで、飲みやすくて美味しく、エスプレッソとは別の飲み物に変身したからに違いありません。また、テイクアウトで屋外で飲むスタイルがファッションとして認知されたのも大きな要因でしょう。

しかし、シアトル系コーヒー好きの中にはベースになるコーヒーがエスプレッソだと知らず「カフェラテ最高〜」といいながら飲んでいる人が多いのもまた事実です(笑)
結局、知らず知らずのうちにみんなエスプレッソが好きになっているんですね。

ハイ、それでは私もこの後、熱々のミルクにItalicoのTOPCREAMを入れた
ホットカフェラテで、美味しいひと時を楽しもうと思います。

では、次回もお楽しみに。