エスプレッソが語れるようになる5つの知識とは!?
みなさんこんにちは
イタリコジャパンのMr.エスプレッソです。
あなたは「エスプレッソ」についてどれくらいご存知ですか?
知ってるようで意外と知らないことが多いのではないかと思います。
私の周りの友人に尋ねてみると…
「ああ、イタリア発祥のコーヒーでしょ」
「あのとにかく苦いヤツね」など、割と漠然とした答えが帰ってきます。
まぁ間違っていないのですが、その程度です。
そこで、本日は「エスプレッソ」について人に話せるくらいの知識を5つ
お伝えしていこうと思います。
ー目次ー
1「エスプレッソ」名前の由来って何?
2「エスプレッソ」の決まり事とは?
3「エスプレッソ」ってなぜ量が少ないの?
4「エスプレッソ」の正しい飲み方ってあるの?
5「エスプレッソ」をアレンジするとどうなる?
6 まとめ
1.「エスプレッソ」名前の由来って何?
そもそも「エスプレッソ」って何語かご存知ですか?
ハイ、そうですイタリア語です。
イタリアでコーヒーといえば=エスプレッソのことを指しますが
名前の由来は一体どこからきているのでしょうか?
イタリアのコーヒーはドリップコーヒーに比べて抽出時間が「早い」独自の
方法で淹れられますが、これが語源になっているのではないかというのが定説です。
それを裏付けているのが急行列車。
イタリア語で急行列車のことをtreno espresso(テルノエスプレッソ)と言いますが
急行列車も普通列車に比べると目的地までの到着は「早い」ですよね。
つまりどちらも「早い」が共通ワードとなっているのでそれが名前の由来のようです。
また少量をサッと「早く」飲むスタイルも関係しているとも言われています。
2.「エスプレッソ」のいくつかの決まり事とは?
エスプレッソはエスプレッソたる所以というか、いくつかの決まり事があります。
その決まり事がこちら。
①コーヒー豆は深入りである事
②コーヒー豆は極細挽きである事
③専用のマシンで短時間で抽出する事
この3つの条件が揃わないとエスプレッソとは言えません。
まずは深煎りのコーヒー豆から説明しましょう。
コーヒー豆の焙煎には「ライトロースト」と呼ばれる浅煎りから中煎りの「シティロースト」、超深煎りの「イタリアンロースト」まで8つの焙煎の仕方があります。
コーヒー豆は深く煎る程、苦味やコクが際立つのでエスプレッソ向きとになるのですが
日本人ならフルシティローストからフレンチローストあたりがちょうど良い味わいでは
ないかと思います。
逆に浅煎りは酸味や爽やかな香りが楽しめるドリップ式の淹れ方に向いています。
また、エスプレッソには豆の挽き方にも向き不向きがあります。
苦味が際立つ「極細挽き」からスッキリした味わいの「粗挽き」まで、コーヒー豆には
大きく5つの挽き方があり、エスプレッソには極細挽きが適しています。
さらに、エスプレッソを淹れるのに欠かせないのが「エスプレッソマシン」。
専用のエスプレッソマシンでお湯に高圧をかけ一気に抽出してこそエスプレッソ本来の
苦味とコク、香りが引き出されるのです。
エスプレッソの証とも言えるクレマと呼ばれる表面を覆う膜のような細かい泡ができるのですが、これもエスプレッソマシンがないと実現しません。
また、エスプレッソは「濃い」というイメージからカフェインが多いように思われますが
実はその逆で、深い焙煎と短時間の抽出によりドリップ式より含有量は少ないのです。
3.「エスプレッソ」ってなぜ量が少ないの?
エスプレッソは「デミタス」と呼ばれる通常のコーヒーカップの半分以下の大きさのカップで提供されるのが普通です。その量は約30cc。コーヒー豆も約8g程度でその気になれば一口で飲んでしまえるくらいの量です。
エスプレッソは通常のコーヒーに比べて濃く苦いので多くの量を飲めないというのも理由の一つですが、1800年台初頭、イタリアは深刻なコーヒー豆不足に陥り、苦肉の策でカップも小さくして、量と価格を半額で販売したところ、それがいつの間にか定着したというのが始まりと言われています。
エスプレッソは通常の量を「ソロ」、豆もお湯の量も2倍にしたものを「ドッピオ」、
「ルンゴ」はソロの豆の量(約8g)にお湯の量だけを1.5倍程にしたものです。
ドリップ式コーヒーでは量による味の違いはありませんが
エスプレッソでは抽出する量によって味わいが変わるのが特徴です。
4.「エスプレッソ」の正しい飲み方って?
エスプレッソはコーヒー豆本来の持つ味わいをダイレクトに抽出できる方法なので
そのままストレートで飲むと本来の豆の味などがよく分かるのですが
人それぞれ好みもありますし、実はこれがエスプレッソの正しい飲み方!というものが
明確に決まっているわけではありません。
ただ、イタリア人のエスプレッソの飲み方は少し様子が違います。
イタリアでは少量のエスプレッソに対してたっぷりの砂糖を入れるのが常識になっています。さらに飲み干した後、カップの底にたまった砂糖をスプーンですくって食べるのが
イタリア流エスプレッソの楽しみ方。
カップの底に溜まった溶けかけた砂糖を食べるのはあまりお行儀の良いものではありませんが、プリンのカラメルのような味わいでこれはこれで美味しいのです。
しかしながら、個人的にはエスプレッソ本来の味を知りたいということであれば
まずは「何も入れずストレートで飲む」ことをオススメいたします。
5.「エスプレッソ」をアレンジするとどうなるの?
前回のテーマでも書きましたが
シアトル系コーヒーチェーンで販売されているカフェラテやキャラメルマキアートは
エスプレッソをベースにスチームドミルク(温めたミルク)やフォームドミルク
(泡立てたミルク)キャラメルソースなどを加えてアレンジした飲み物です。
アレンジすると一体どうなるのか…〝とても美味しい別の飲み物〟になります。笑
その他にはエスプレッソにグラッパという蒸留酒を入れた「カフェ・コレット」や
ホイップクリームをのせた「エスプレッソ・コンパナ」。バニラアイスクリームにエスプレッソを注いで作る「アフォガード」など、変わったメニューも存在します。
何れにしてもエスプレッソはアレンジすることで様々な飲み物に姿を変えますが、それも
エスプレッソの持つ高いポテンシャル(苦味やコクや甘味、芳しい香り等)があってこそ。
あなたもエスプレッソで色んなアレンジを試みてはいかがでしょうか?
6.まとめ
さて、ここまでエスプレッソについて色々とお話してまいりましたが
いかがだったでしょうか。
その抽出方法をはじめエスプレッソにまつわるトリビアは、大人のコーヒー好きなら
知っておいて損はないと思います。
それでは今日はふわふわのフォームドミルクとItalicoのCLASSICで
カプチーノを作って温まりたいと思います。
それでは次回もお楽しみに!